SLEEPER
DATA

きゃりーぱみゅぱみゅ

きゃりーぱみゅぱみゅ

歌手。1993年生まれ。2011年にメジャーデビューし、日本を代表するポップアイコンとして世界中でライブを展開。2年前に第一子が誕生し、母としての顔も持つ。趣味は未解決事件を調べること。

あなたにとって睡眠とは?

マジで苦手ジャンルです

目を閉じると考え事をしてしまう…

はじめまして。自分は眠ることが下手だと思っている、きゃりーぱみゅぱみゅです。

まず、寝つきがめっちゃ悪いです。

「明日も早いからもう寝なきゃ…」と、義務感を少しでも感じた瞬間から眠れなくなります。

それでスマホで未解決事件を調べ始めたりして、気がついたら窓の外が明るくなってることがほんとあるあるなんですよね。

あと、睡眠環境のちょっとした変化にもめちゃくちゃ敏感です。

家から遠いところでライブをするときは、前日に現地のホテルに泊まるパターンが多いんですけど、そういうときもよく眠れなくなります。

目を閉じていざ寝ようとすると、「なんで私はこの場所にいるんだっけ?」からの…

「この場所といえば福井」

「福井といえば明日のライブ」

「明日のライブといえば新曲披露」

「新曲披露といえば不安」

「不安といえば自宅のガスのスイッチちゃんと切って出てきたっけ?」

と、マジカルバナナみたいな連鎖が脳内で始まって、眠気がどこかに行ってしまいます。

いやマジで私は目を閉じると、いろんな考え事が頭をもたげてきてしまうんですよね。

そしてだんだん頭が熱くなってきて、顔も火照って赤くなってくるという…🐙

美容目的ではなく、頭と顔を冷やすためにパックをするくらい困ってます。

あと、手足もすぐ熱くなるので掛け布団は基本的にお腹だけにかけて、手足は布団からいつも出した状態で寝ています。

しかも、ライブが無事に終わったからといって、それで安心して寝られるわけでもないんですよね。

ライブをするとアドレナリン的な脳内物質が出まくってしまうせいか、目を閉じるとさっきまでの爆音とお客さんの熱狂が脳内で自動再生されます。それこそ走馬灯のように。

私の頭のCPUはフル回転でそんなライブの名場面集を再現するので、その排熱で枕がホカホカになってしまいます。

で、枕の位置を調整したり、姿勢を変えたりして、ああでもないこうでもないと眠れるポジションを探るものの、どれもうまくいかず。

結局、趣味の未解決事件調査に逃げるわけなんですけど、でもそっちのルートもだんだん面白くなってきちゃって、脳が覚醒して眠れなくなるというのを一生繰り返しています。

起きたらワイドショーは当たり前

たぶん私って、熱しにくく冷めにくいタイプなんだと思うんですよね。

なかなか寝られないうえに、寝たら今度はなかなか目覚めなくて、放っておいたらいくらでも寝てしまうので…。

だから、仕事の日はいつもギリギリまで寝ています。

どうせ早く起きて時間ができても、自分の場合は緊張をしたり考え事をしてしまいますからね。

だったら、寝ぼけ眼のまま現場に行くほうがリラックスした状態で仕事に臨めるし、私には合ってるんじゃね?と、自分に言い訳をしながらいつもギリギリを狙ってます。

それに意外かもしれませんが、起きて一気にトップギアに入れるのはわりと得意。

外出10分前のアラーム一発で起きて、元気に「おっはよう!」みたいなことができるし、寝起きで不機嫌になるということもありません。

もっとも、お仕事用の力技ではありますが…。

そういえば、私がまだ10代〜20代前半だった頃はとにかくギリギリまで寝てたさすぎて、翌日の仕事で着る衣装のデニムを着たまま寝たりしてました。

今思うと、かなり無茶してたなと思うんですけど、当時は洗濯もめんどくさすぎて服を着たままお風呂に入って、身体と服を同時に洗ったりなんかもしてましたね。

それで服が水を含んでめちゃくちゃ重くなって、バスタブから起き上がれなくなったのはいい思い出です。

と、まあ、そんなわけで、オンの日は外出ギリギリまで寝ている私。

一方、オフの日は、起きたらテレビで午後のワイドショーをやってるくらいまで寝ています。

それでその日の夜に眠くならなくなって、未解決事件とかくだらないネットゴシップを追いかけたりしてしまうと、次の日目覚めたらそれすら通り越してNHKで大相撲をやっているという天罰が下されます。

いよいよ乗り出した睡眠改善計画

私の睡眠サイクルは、どんどんズレていくばかり。

地球の回転と、私の回転が一致することがほとんどありません。

だったら、それを一致させようと。

もっとお日様を感じる生活にしたら、ズレも改善されるはずです。

そもそもなんでうちは遮光カーテンをいつもびっちり閉じてるんだ?

私はドラキュラか?

…ということで、カーテン改革に乗り出して、麻でできたリネンのカーテンに変えることで、閉めたままでも部屋に朝日が入ってくるようにしました。

これはけっこう効果があったと思います。

暗いままだとずっと寝ちゃうけど、部屋が明るくなると目って自然に覚めるものなんですね。

ただし、これも完全な解決策とはならず、注意しないといけない罠があることに気づきました。

それは、リネンのカーテンを通した陽の光があまりに柔らかくて気持ちよく、ついウトウトと昼寝をしてしまうことです。

これが20分とか30分なら別に問題にはならないんですけど、私は放っておいたらいくらでも寝れてしまうので2〜3時間とか余裕で寝てしまいます。

すると睡眠ゲージは溜まってしまって、夜に眠れなくなる…。

それはもう死ぬほどわかっているんですけど、でも普段、寝ようとしてもなかなか寝られないからこそ、あの昼寝のときにふと訪れる“眠いときに寝れる瞬間”があまりに幸せすぎて、つい逝ってしまうんですよね。

どう抗っても結局、自分は寝たいときにしか眠れない。

であれば…と、そんな自分の性質を逆手に取って、“眠くなるタイミングまではベッドに行かない”という手法を編み出したりもしました。

「あ、今寝れそうかも」となるまで、リビングのソファとかダイニングにあえているようにして、ベッドに横になったらもうスマホをいじらずにそのままスヤ〜という作戦です。

マジでスマホは禁物です。

あの光で途端に目が覚めてしまいます。

なので寝てる途中でトイレに行くときとか、愛犬のあめちゃんに「ごはんちょうだい」と起こされたときも、スマホを一度たりとも見てはいけません。

目は必ず半目をキープしたまま、ぬぬぬぬっとトイレに行ったりエサをあげたりして、そのままぬぬぬぬっと眠りに戻ります。

そして眠りに入るときはスマホよりも、やっぱり紙。

紙は紙でも、漫画よりも活字のほうが眠りやすいと思います。

活字だと情景とかを自分の頭の中で想像しながら読んでいくので、だんだん意識がいい感じに飛んでいってくれるんですよね。

見よ!絶対眠れる最強睡眠空間

そしていよいよ本格的に眠くなったら、ベッドに移動してナイトキャップを被ります。

もともとナイトキャップは、ブリーチした髪が枕にこすれて切れてしまわないようにするための美容目的として被っていたんですけど、今やナイトキャップで気持ちが切り替わるようになったんですよね。

「これから寝るぞ」の合図的な役割を果たしています。

ライブでいうステージ衣装、武士でいう法螺貝みたいな感じでしょうか。

その意味で、パジャマに着替えるのも効果ありです。

私はいつもガーゼ系のコットン生地でできたパジャマを着て寝ています。

めっちゃオーソドックスなやつです。

お母さんから「そんな病院で着るようなピンクのパジャマを、首元までボタンをきっちり閉じて寝てる人なんて今どきいないわよ」とか、「災害が来て避難しなきゃいけなくなったとき、そんな格好でどーするの?」ってめっちゃ言われるんですけどね。

でもダル着のまま寝るのはメリハリがつかなくなって、寝ようとしてる途中で「…コンビニ行っちゃおうかな?」と思ったりしてしまいます。

パジャマだったら、そもそもそういう考えには至りません。

すべてを諦めて睡眠に集中するのみです。

そして、「BRAIN SLEEP」の枕に頭をあずけます。

あ、これ、マジで案件として言ってるわけじゃないですからね(笑)。

ガチでたまたま夫のしょーのさん(編注:俳優の葉山奨之さん)が、寝てたらすぐに頭が熱くなってしまう私のためにと、けっこう前に買ってきてくれたんですよ。

いわゆる低反発とは違うアプローチで、中身は細い繊維が網のようになっています。

例えるなら、乾燥した春雨の塊みたいな感じですかね? それをもっとエアリーにした感じ。

通気性が抜群でめっちゃ頭が冷えるし、その名のとおり、まさに脳を寝かしつける枕だと思います。

そんなガーゼ系コットン生地でできたパジャマの極上の肌触りと通気・排熱環境にくるまれた私は、両手を掛け布団から出してお腹の上で組みます。

棺桶の中の人のような感じです。

これをやると手の体温でお腹が温まって、めっちゃ寝れるんですよね。

子どもの頃、お腹が痛くなると、よくお母さんがあずきを温めたカイロみたいなのをお腹に乗せてくれてたんですけど、それを思い出してなんか安心します。

あと、これは旅先での話になるんですが、マイ枕も持ち歩くようになりました。

家で使ってる枕の硬さとか高さとちょうど同じくらいだけど、折り畳めて小さくなるやつです。

関西の「ごぶごぶ」という番組に出たときにダウンタウン浜田さんに買ってもらって、今でも大切に使っています。

これとパジャマとナイトキャップを持ち運ぶようになったおかげで、いつもの安心睡眠空間が旅先でもかなり再現できるようになって、だいぶ寝られるようになりました。

手ぶらで出かけて、その都度コンビニでパンツを買ったり現地調達しては「寝れねー」とか言ってた、あの頃の自分に教えてあげたいです。

家からその三種の神器を持っていったほうが、断然寝れるぞと。

やっぱり私の場合、できるだけいつも寝てる環境と同じ空間を作るってことが大事っぽいです。

ちなみに安心睡眠空間でいうと、コロナ禍のときにステイホームで旅行に行けなくなったので、だったら自宅の寝室を旅館みたいにしたらええやんと思いついて、ホテルライクな和テイストの部屋にしたんですよね。

真っ白な布団に、フェイクグリーンだけど松の木を置いてみたり、照明にもこだわってみたりした癒され空間です。

いかがでしょうか?

いわゆる“きゃりーぱみゅぱみゅ”から想像する感じとは、違うと思われたのではないでしょうか?

まあ実際に昔は、ガチモンの原宿カラフル女だったんですけどね。

掛け布団もピンクのドットとかストライプだったし、部屋に飾られたファンシーな風船が夜中にいきなり割れて、それで目が覚めたりしてたりしてました。

でもやっぱり一番効果があったのは…?

とはいえ、なんだかんだ自分にとってダントツぶっちぎり1位で効果があったのは、やっぱり2年前に我が子が生まれたことです。

毎日朝の6〜7時くらいにオギャーと泣いて1日が始まるので、夜9時には私も自然と疲れて眠くなるようになりました。

問答無用で、子どもの生活サイクルに合わさざるをえない生活です。

まあ、自分にとってはお日様よりも強力なペースメーカーですね。

どんなにライブとか仕事で疲れ果てても、先に寝てくれるまで私は起きてないといけないので…。

そして、子どもが寝たら私も一緒に寝る。

これマジで鉄則です。

これを守らないと、自分が眠いときに子どもが元気だったりして、あとで困ることになります。

いや〜、子育てを通して「人間って疲れたら眠くなるようにできてるんだ」とつくづく思い知らされましたね。

それまでは寝れないことがストレスになって悩んでて、強制的にシャットアウトするように毎日無理やり寝てましたけど、結局それって自分の体力がまだ余ってるということだったのかもしれません。

1日中、家でゲームしてたらそりゃ眠くならないし、外にお出かけして体を動かしたらヘトヘトになってちゃんと夜に眠くなります。

それは子どもも大人も変わりません。

母になって、そんなごく当たり前なことに改めて気付かされた気がします。

ただ、今は子育てにも慣れてきて、変に体力がついてしまったせいなのか、夜8〜9時くらいに子どもを寝かしつけたあとに、自分の大切なインプットの時間としてネトフリを観たり、漫画を読んだりするようになりました。

睡魔と闘いながら…。

めっちゃ疲れてはいるんですけどね。

疲れてるならすぐ寝りゃいいんですけど、でもやっぱり自分のために使える時間が激減してしまったので、もったいないという気持ちにだんだんなってきたというわけです。

で、そんなプレミアムタイムが終わったら、いよいよ1日の締めとして、毎日ではないですけど、夫のしょーのさんと会話します。

基本的にはしょうもない雑談が多いんですけど、たまに仕事のこととか、自分の考えていることとか、本音とか、シリアスな話もします。

そうすると相手のことがわかった気がして、満足して眠りに入れるんですよね。

「ああ、今日話せてよかったな」みたいな。

まあ、夫婦に限らず、友だちだったり仕事関係だったり、相手の気持に寄り添えたと思えると、ハッピーな気持ちで寝られる感じがします。

それがない日は、明日早く起きて段取りよくいろいろ済ませられたら、前から行ってみたかったあのパン屋さんに行ってみようとか、気になってたあそこのアサイーボールを食べてみようとか、そういう早起きの楽しみを考えながら眠るようにする。

これをやると、夜中にコンビニに行きたくなる衝動も抑えられるという効果もあります。

そんな感じで、1日の最後をいい着地で終わらせるようにしています。

これが、あれこれ試して紆余曲折を経てたどり着いた、今のところの私の睡眠完成形。

私は寝るのが得意じゃないからこそ、睡眠というものにすごく興味があるし、睡眠との向き合い方を知りたいから、日々いろいろ改良を続けています。

寝るのが得意な人は、そんなことしなくても寝れますからね(横目でしょーのさんを見ながら)。

というわけで、そろそろ私も眠ります。

それでは皆さん、おやすみなさい。

(と、ここでギャーと夜泣きを始める我が子😭)

SLEEP ACTION LAB 編集部

SLEEP ACTION LAB 編集部

SLEEP ACTION LAB の編集チームです。医師・研究者の監修のもと、睡眠の悩みや疑問、そしてさまざまな人の眠り方を取材し、「眠りを、みんなで考える」ための記事をお届けしています。