朝型・夜型って生まれつき?生活習慣?
朝型・夜型は、生まれ持った体質によるところが大きいとされています。ご自身を責めず、うまく付き合っていく方法を一緒に考えていきましょう。
朝型・夜型はどちらが得?クロノタイプを医師が解説
「夜型の人は自己管理ができていない」「朝が弱いのは気合が足りないから」——そんなふうに言われたことがある方もいるかもしれません。しかし実際には、活動する時間帯の傾向、いわゆる「朝型」「夜型」は、生まれ持った体質による部分が大きいことがわかっています。自分に合ったクロノタイプを理解することは、無理のない生活リズムを組み立て、睡眠の質を上げることにもつながります。
朝型・夜型はきれいな正規分布
人は日中に活動し、夜に休息をとるサーカディアンリズムに支配された生活を送っていますが、その活動のタイミングには個人差があります。朝型・夜型の人の割合を調べると、ほぼきれいな正規分布を描くことがわかっており、ある程度の朝型・夜型の人がそれぞれ約20%ずつ、極端な朝型・夜型の人がそれぞれ約5%ずつ存在し、残りの半数はどちらでもないタイプに分類されます。朝型の人は朝早くから体温が上がり始めるのに対し、夜型の人は夜遅くなっても体温が高い状態が続くという特徴があります。

その差、実は約半分が遺伝で決まっている
このような朝型・夜型といった活動傾向は「クロノタイプ」と呼ばれています。クロノタイプは年齢や生活環境の影響も受けますが、体内時計を調節する「時計遺伝子」の働きが大きく関わっており、その傾向のおよそ50%程度は遺伝的に決定されていると考えられています。つまり、夜型の人が朝型の人と同じように朝からきびきび動けないのは、意志や根性の問題ではなく、生まれ持った体の仕組みによるところが大きいのです。自分のクロノタイプを知るための質問紙なども存在しており、こうしたツールを使って自分の傾向を把握し、それに合わせた生活スケジュールを組み立てることで、身体に無理のない生活を送りやすくなります。
まとめ
「朝型になれない自分はダメだ」と責める必要はありません。まずは自分がどちらのタイプに近いのかを知り、それに合わせて仕事や生活のスケジュールを工夫していくことが、無理のない睡眠習慣への近道です。
この記事のまとめ
朝型・夜型といった活動時間の傾向は「クロノタイプ」と呼ばれ、その約半分は遺伝的な要因で決まると考えられています。朝が苦手なのは意志や根性だけの問題ではありません。自分のクロノタイプを理解し、その傾向に合わせて生活や仕事の時間を工夫することが、無理なく睡眠の質を高めることにつながります。
参考文献・出典
一般社団法人ブレインヘルスラボ監修『SLEEP PLANNER』PART1「睡眠の基礎知識」第3章2「朝型・夜型」(執筆:丸山崇/本文35ページ)
本記事は情報提供を目的としたものであり、診断や治療を目的としたものではありません。
症状や治療については、必ず医療機関にご相談ください。
SUPERVISOR
丸山 崇
WRITING
SLEEP ACTION LAB 編集部
SLEEP ACTION LAB の編集チームです。医師・研究者の監修のもと、睡眠の悩みや疑問、そしてさまざまな人の眠り方を取材し、「眠りを、みんなで考える」ための記事をお届けしています。